私に価値があるかどうか分からないけど無いこともないかな

30歳代地味女による、自称ネガティブブログ。趣味は妄想。

【超ネタバレ注意】金田一少年の事件簿『飛騨からくり屋敷事件』の巽家前当主の判断は間違ってないかもと思った

金田一少年の事件簿スピンオフ『犯人達の事件簿』を、単行本を購入して読んでいました。

私は本編を予習してからスピンオフを読みたいタイプでしたが、該当本編収録の単行本や文庫版を調達するのが面倒になり、購入を中止しました。

その後、電子書籍限定で、事件単位で本編とスピンオフをまとめたシリーズがあるのを知り、読みたい事件だけを楽天koboで購入して楽しむようになりました。


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今回は『飛騨からくり屋敷殺人事件』の登場人物について、色々妄想します。

以前も『首吊り学園』の話で色々妄想しましたが、その時と異なり、キャラクター名を出して書きます。

なので、トリック等には触れませんが、超ネタバレ注意です。

 

↓前回の記事はこちら。

読書感想文系の中で、今一番読まれています。

 

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妄想のテーマ:巽家新当主を誰にするかについて、前当主の判断は間違ってないかもしれない。

 

が、この判断のせいで、気の毒にも命を奪われた人物がいる……。

 

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登場人物

 


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巽 紫乃:前当主の後妻。後妻になる前は、巽家の使用人として働いていた。

巽 征丸:紫乃の息子。18歳。養子縁組で巽家の子どもの1人になる。

巽 龍之介:前当主の長男。征丸とは同い年。

巽 もえぎ:前当主の長女。

巽 隼人:前当主の次男。

 


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巽 蔵之介:前当主。事件発生時の1年前に他界。彼の遺した遺言書が事件のきっかけになる。

巽 綾子:前当主の先妻。事件発生時の8年前に他界。紫乃と同い年。

 

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【ネタバレ注意】ざっくり事件の概要

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 蔵之介の遺言書に「巽家新当主は征丸とする」と書かれており、実子で長男の龍之介が反発する。
  2. 紫乃や征丸に脅迫状が届くようになり、紫乃は高校の同級生だった剣持警部に来てもらい助けてもらおうとする。
  3. 首狩り武者が現れ、巽家を訪れた客人と征丸が殺される。
  4. 犯人は紫乃だった。
  5. 実は征丸は先妻綾子の子どもで、龍之介が紫乃の子どもだった。
  6. 紫乃は自分の本当の子どもである龍之介が巽家当主になれるように、征丸を殺した。(客人についてはこの記事に無関係なので省略する)

 

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何故、蔵之介は養子の征丸を新当主にしたのか。

 

何故、蔵之介は実子長男である龍之介ではなく、後妻の連れ子征丸を選んだのか。色々妄想し、次の結論に至った。

 

蔵之介が征丸を巽家新当主にした理由↓

「巽家当主はめちゃくちゃしんどい難役だから、龍之介では務まらないし、いっそ一族が途絶えてしまっても良いんじゃないかと思ったから」

 

以下、理由の詳細。

 

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【巽家当主はめちゃくちゃしんどい難役】とは。

 

巽家が暮らすくちなし村は、戦国時代に主君を裏切り生き延びた部下達が作り上げた村である。殺された主君は部下を憎み、子孫末代まで呪ってやると言い残しこの世を去った。くちなし村の村人の多くが部下の子孫なので、この呪いに怯えて生きている。

主君に直接手をかけた部下の末裔が巽家である。恐らく大業を果たした理由から、富を築き、村の有力者として何代にも渡り君臨する。一方で巽家は、呪いの矛先が真っ先に向けられるかもしれないと常に怖れている。

村人達は巽家が富む代わりに、自分達の呪いの身代わりになることを望んでいる。普段は目上の相手として敬うが、いざという時は手のひらを返すのも厭わない連中である。

 

そんな連中をとりまとめつつ、呪いに怯えなくてはならない巽家当主とは、かなりしんどい役回りと言える。

 

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【巽家新当主は、龍之介では務まらない】とは

 

前述の通り、巽家当主という役割がかなりしんどくて難しい。当主になる者には、それなりの人望や威厳が求められ、呪いという目に見えない敵とも戦わないといけない。

そうなると残念ながら龍之介では力不足なのだ。

 

巽 龍之介君はどんな人物か。

 


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  • 傲慢
  • 強欲
  • 自己中心的
  • プライドが高い
  • カンシャク持ちでキレやすい
  • 自分が気に入らないものを潰す為には、どんな手段も使う
  • 自分が一番とかじゃないと気が済まない
  • 自分が満足出来ない状況だと不安になる
  • 不安なものに対して、乱暴な方法でねじ伏せようとする。
  • 周りが見えていない或いは、自分にとって都合の悪いものをないものとする
  • 裕福な家庭で甘やかされて育ったので変に素直なところもある

というのが、私の感想である。

まとめると虎の威を借りた、乱暴でビビリなお坊ちゃんだ。

龍之介本人は、権力と財産目当てで当主になりたがっていたが、このまま彼が当主になれば、彼の性格上、村人と揉める未来と、呪いという不安から家族や周囲の人を理不尽に傷付ける展開が想像出来る。

 

なので、蔵之介はめちゃくちゃ悩んだだろうが、龍之介を当主にしなかったと考える。

 

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【いっそ一族が途絶えてしまっても良いんじゃないか】とは

 

これはかなり無理がある妄想ですが、蔵之介は巽家を存続させなくても良いんじゃね?という考えがあったかもしれない。

巽家当主は大変と、蔵之介は苦労の末、痛感したのではないかと思う。

 

理由はこの画像より。


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第一子が18歳にも関わらず、直近のお姿がこちら。

金田一少年の事件簿では、今の感覚よりキャラ年齢が高めだとして、蔵之介は享年60歳位なのではないかと推測する。

となると、第一子龍之介が産まれたのは、蔵之介42歳。

一般的にはそこまで遅くはないけど、巽家は男子しか家督を継げない決まりなので、40代にしてようやく第一子なのは、かなり遅いと思う。


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妻となる女性に男児を産ませなければならない立場故に、蔵之介は結婚について苦労した可能性が高い。

40歳を迎え、関係者もいよいよヤベーと思い必死で探した結果、綾子との縁談が決まった。

資産家の令嬢で、まだ20歳未満と若い。世継ぎ産みに期待大。

唯一無二の難点は、性格がクソ悪い。

 

多分綾子の親も、娘の性悪を知ってて、かつ生活レベルが落ちずに済むことを願い、言葉悪いが「子産み要員」として、資産家の巽家に、送りこんだんだと思う。

高校卒業後、社会経験もなく、チヤホヤされながら綾子は嫁いだんだろうな。

蔵之介も巽家関係者も、20歳離れた妻のワガママには目を瞑っていただろう。

 

そして綾子もまた、気の毒な人生だった気がする。

理由はこの画像↓


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上が紫乃(37歳)

下が綾子の遺影(享年29歳←8年前他界)

 

綾子、老けすぎじゃね??

早死だし。

 

裕福な家で苦労なく育ち、高卒で旧家に嫁いで、子ども3人しかも長男長女次男と、跡継ぎとしては理想的な形で産み、巽家当主の妻という圧倒的権力を得たにも関わらず。

 

きっと、巽家当主と同じかそれ以上に、妻役は大変だったんでしょうね。

 

慣れぬ環境、閉塞的な村の雰囲気。

子育てを手伝う家政婦さんは沢山いるけど、心を許せる友人のような存在はいなかっただろう。

里帰り出産とか、ありえなさそうな感じだし。

そもそも綾子は上から目線で取り巻きを使うというコミュニケーションしか身につけていない。

上っ面の味方しかいない状態は、綾子を追い詰める。でも出来るのはギャンギャンと怒りに任せて叫ぶだけ。

↓当時小学生の子どもを長時間怒鳴り散らす綾子奥様。
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頼るべき夫は、呪いを恐れて隠居みたいになっている。他所から来た綾子からすれば理解不能だが、それはくちなし村には通じない。

 

母になり、子育てしていく中で、自分の生き方に疑問を抱くようにもなってたかも。

でも言語化出来ず、フォローもしてもらえず、心身を削っていき、若くしてこの世を去ることになった綾子。

 

綾子の死は、蔵之介にとって意外だったかもしれない。ワガママ好き放題していたように見えて、想像を超えた苦しみがあったのかもしれないと蔵之介は考える。これを機に、将来巽家に嫁いでくる女性の負担についても考えたかもしれない。

 

このことから蔵之介は、自分の子ども達やその配偶者に精神的苦労をさせる位なら、巽家を存続しなくて良いんじゃないかと思った。

でも関係者は反対するだろう。

だから体裁を残したまま、子ども達の負担を無くす為に、後妻紫乃の連れ子征丸に家督を譲ることにした。

言葉悪いが、血縁のない征丸に面倒事を押し付けたのだ。

大袈裟に全部譲るとしたのは、中途半端だと龍之介が強引に破棄しかねないから。全部征丸に譲るとしても、常識的で賢い紫乃なら自分の実子達が生活に困らないように配慮してくれるだろう。

そう信じて蔵之介は遺言書を書いた。

 

が……。

 

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他にも書きたいことがありますが、いよいよ収集つかなくなりそうなので、ここまでにします。

 

普通に考えて、征丸に全部譲るのはおかしいだろ、という部分を私なりに考えてみました。

その結果、蔵之介が征丸を新当主にした判断はあながち間違いではないと思いました。

 

キャラの年齢や設定等、誤りあるかもしれません。ご容赦ください。