私には価値が無い。

30過ぎの地味女が気持ちを整理する為、ネガティブを綴る。読んでくださった方の反面教師になれれば幸いです。

俵万智先生著、大人の恋愛小説『トリアングル』のネタバレなし感想

俵万智先生の作品を幾つか読んだ。

柔らかく、リズミカルだけど時折ズシンともくる。言葉をはみはみ味わう感じが心地好い。

そんな俵万智先生が綴る恋愛小説『トリアングル』をネタバレなしで感想を書きたい。

 

 

トリアングル (中公文庫)

トリアングル (中公文庫)

 

 主人公は、30代前半の女性フリーライター

物語の始まりは、飲み屋で出会った26歳のバンドマン兼フリーターの男の子と初めて夜を過ごすところから。

でも、彼女には8年前から付き合っているカメラマンのMという男がいる。

そのMという男は、妻子持ちだった。

 

主人公の女性視点のみで描かれる、不倫と三角関係のお話。

トリアングルは三角と言う意味らしい。

 

コミック版も出てるので、それと併せて4回位読んだけど、私の中で出てきた答えは「この主人公には共感できない」だ。

 

初版は2000年代。当時20代前半の私が読んだらきっと「理解不明。この主人公が少しも好きになれない」という感想しか出ないだろう。

主人公の友人女性が「不倫と二股はまずいよ」と注意するのだが、私はその友人の味方をしたくなっただろう。

 

しかし、私が初めて読んだのは、30歳を過ぎてからだ。

今の私は、主人公に共感は出来ないけど、全部ではなく、何となく一部は分かる。主人公の考え方も、何がなんでも間違っている、駄目だ、なんて言いきれない。

 

そんな「微妙」な感じを抱くお話だった。

 

ネットで他の方の感想を読んでいると、この作品は俵万智先生の自伝的なものに近いのでは、という意見もあった。

真偽はともかく、私は俵万智先生とこの主人公は、完全に切り離して考えている。

あくまでも、トリアングルという小説を楽しんでいる。

 

優しく、でも結構ピリッと大胆なところもあって、飽きることなく読み進められる。

挿し絵のように、短歌が合間に挿し込まれていて、そこに主人公の気持ちや背景がぎゅっと詰まっている。

これもネットで見つけた感想にあったコメントだが、もしかしたら、トリアングルという小説は、合間に出てくる短歌の解説文的要素があるのかもと。案外メインは短歌なのかもしれない。それも悪くない。

 

釧路、カニ、ワイン、パリ、生牡蠣、かき揚げ、お茶漬け、小諸、フォアグラパテ。

 

美味しいご飯が食べたくなり、旅が恋しくなる。

そんな乾いたお肌や心を保湿してくれそうな作品。


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↑トリアングルを読んでたら、生牡蠣が食べたくなってしまい、食べに行ってしまった。

 

俵万智先生の作品を読もうと思ったきっかけは、レイザーラモンRGさんの本に、俵万智先生とRGさんとのエピソードが書かれていたから。

 

 

チョコレート革命

チョコレート革命

 

 ↑俵万智先生が30代の頃の作品をまとめた歌集。トリアングルに登場する歌も掲載されている。

実は先にこれを読んで、後から短歌が載っていると知らずにトリアングルを読んだ。

トリアングルの後にもう一回歌集を読んだら、また違う感じがあって楽しかった。

 

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と、まぁ。

 

優しめにまとめた訳ですが、私の中ではもう一つの感想がある。

ズバリ「Mは妖怪男」。

詳細は別記事で。ネタバレしまくりで書きたいと思う。

 

妖怪男ウォッチ

妖怪男ウォッチ

 

 ↑図らずとも、これで大人の恋を予習し過ぎているため、どうしても読みながら恋愛魔窟にしか見えない自分がいた。