私には価値が無い。

30過ぎの地味女が気持ちを整理する為、ネガティブを綴る。読んでくださった方の反面教師になれれば幸いです。

【レビュー】『教室内カースト』を脳内吐血しながら読んだ

社会人なりたての頃にこの本を見つけて「スクールカースト」という言葉に激しく頷いた。ブログで過去を振り返る上でも、読んでみようと思った。

冒頭と目次を読んだだけで、軽く心がえぐられたんだが? 出血多量覚悟で、読むことにいたしました。

 

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

 

 今回のポイント

 

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大人になってからスクールカーストに気付いた私、遅いね。

 何となく私の中にあった「あのグループは上」「あいつらとは一緒になりたくない」という感覚。これは私だけではなくほとんどの生徒達にあったものだった。大学生達が当時を振り返るインタビューを読んでいて、特に女子達の「自分の立ち位置をキープする」為の容赦なき行動に、私は背筋が震えた。

 そうか、だから高1の春に一緒に話していた〇〇さんは、気付いたら私の傍にはいなかったんだ。

 スクールカーストは落ちることは簡単だが、上がるのはほぼ不可能に近い。私は自分なりに「自分はカースト最下位じゃない」と見えるように振る舞っていたが、意味なかった。何故なら自分の位置を落とさない最も効果的な手段は、下の位置にいる連中をスパッと切り捨て、他のグループに移ることだからだ。

 クラス替え直後の1学期前半は、グループ構成に入れ替わりが生じるのはその為だ。高1の私は〇〇さんに切り捨てられたのだ。単に話が合わないというのもあっただろうが。

 切り捨てられてばかりだったかというと、そうでもない。以前ブログで書いたが、中1の頃に一人の女の子を無視するようになった。それとは別に小学校の頃とても仲良くしてた子がいたが、中学で周りがその子をからかいの対象にするので、私は彼女と関わるのをやめた。届いた年賀状に「また一緒に遊ぼうね」と書いていた。切実なものを感じながらも、私は彼女と遊ばなかった。

 このように、多くの生徒達が個人差あれど、名も無き上下関係を意識し、自分の立ち位置を守っていたのだ。そしてその為に効果的な手段を取っていたのだ。

 それをこの本を読んで気付いた私、遅すぎ。

 

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大好きな漫画『地獄先生ぬ~べ~』をスクールカースト的に見る。

 

地獄先生ぬ~べ~ (01) (集英社文庫―コミック版 (お60-1))

地獄先生ぬ~べ~ (01) (集英社文庫―コミック版 (お60-1))

 

 

 

 学生インタビューでこんな意見があった。

「上位グループの何名がクラスを自分達の好きなように動かして、それで『〇組、最高!』て、そのグループ内だけで盛り上がっている。まるでそのグループがクラスの価値観みたいになっているけど、その他の生徒はウンザリしている」

「強くない先生は上位グループに媚びないと、生徒にナメられて授業とか成立しない」

  また作者は教師にもインタビューしていて、一人の教師がこんな感じのことを言っていた。

「上位グループを上手く活用した方が、学級活動が回るんですよ」

 そして、ふと思った。

 ぬ~べ~クラスって、まさにこれじゃね?

 妖怪トラブルに巻き込まれるのは、広・郷子・美樹・克也・まことの5人がほとんで、何ならこの5人で力を合わせて妖怪退治バトルもしてる。

 なので、ぬ~べ~もこの5人とは関わることが増え(妖怪から助けているから)、物凄く強い絆で結ばれる。この5人だけ連れて、学級活動以外のお出かけしてるしね。

 特にそうだと思ったのは、文庫本で作者と登場人物が対談するというコーナー。

 上記5人以外の生徒が対談に参加する場面があるのだが、そこで作者は「ぬ~べ~と関わることが少ない君達だから話すんだよ。だから、広達には内緒にしてね」と言っている。生徒達も「いつも広君達ばっかだもんね」と発言している。

 ぬ~べ~は生徒から慕われる熱心な教師と、私も心底思っていたが、実はぬ~べ~クラス内にも目立つ目立たないという生徒差があり、ぬ~べ~との距離も生徒によって異なっていたのだ。

 思えば、私はこの漫画大好きだったが、メイン生徒はあんまり好きじゃなかった。そして、ぬ~べ~クラスの生徒になりたいとも思わなかった。妖怪に襲われるからではなく、稲葉郷子と細川美樹という強すぎる女子2人がクラス上位に立つ教室に私は絶対いられない・いたくないからだ。

 私はビビり屋なので言い訳するが、ぬ~べ~が一部生徒としか密接に関わっていないのは、ストーリー上仕方ないことは承知している。ただ作者も「ぬ~べ~は生徒を下の名前で呼ぶけど、金田だけは苗字なんだ。他の生徒が金田って呼ぶからそれに合わせているのかもだけど、あれって教師として良くないよね」とコメントしていた記憶がある。後半は下の名前で呼んでいた気もする。ぬ~べ~も人間なんだな。

 

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希望:スクールカーストは優劣じゃない! キャラの違いだ!

 教師達のインタビューを読んで感じたのは「上位グループは優れた要素があるから上位にいて、下位グループはそうじゃないからそこにいる」という見解があるということだ。私が読んでて脳内吐血したのも、この本の中では下位グループが「悪いもの」として扱われているように感じてしまったからだ。

 私は自分を「中の下・下の上」にいたと思っている。だからここで書きます。

 上位グループの子達に長所短所があって完璧じゃないように、下位グループの子達も完璧じゃないし短所もあるけど長所もあるんだ!

 インタビューに登場した教師達が子どもの頃どの位置にいたかは記載されていない。勝手に私は教師達は上位グループに当たり前のようにいたんじゃないかと思う。愛と教育の意味を込めて「下位グループはもっと頑張れ、やる気出せ」とコメントしているが「いや、やりたくてもどうしようもないんだよ」と言葉ではなく脳内で血とか色んな体液を出した。

 私はありがたいことに社会人になってからの方が友達が増えた。良い方々と知り合えて感謝だが、一方で「この人と中学同じクラスだったら、絶対友達になれてない。てか、見下されるかいじめられている」と感じることも多々ある。スクールカーストは現象なんだ。だからどうか上位も下位もそれにいつまでも囚われないでいてほしい。

 あと、教師は上位出身だけではなく、下位出身の方もいてほしい。堂々と「学生時代、暗くて馬鹿にされてカースト最下位だったけど、今は同僚にいじられるけど、全然気にしてないよ。これが私なんだ」とサラリと言える教師がいらっしゃっても良いと思う。

 

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まとめ:今そして未来の教育現場の変化を願う。

   さて、言葉で明らかにされた「スクールカースト」。作者や巻末の解説では「スクールカーストにはいじめに繋がる等、負の側面があるので、それを当たり前として受け入れていてはいけない。改善が必要である」と書いてくれていてホッとした。2012年に初版されたもので私が購入したものは第10版であった。それだけ「スクールカースト」が認識すべきものとなっているなら、教育現場も少しは変わっているんじゃないかと願う。

 頼むから「下位グループの連中はやる気がない。コミュ力が足りない」だけで終わらせないでください。

↑私の中学時代スクールカースト的な話。

 

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